迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

はくちゅうのしおかぜ。

2012-08-18 22:09:03 | 浮世見聞記
そうだ。 この木々の繁る道を通ったのだ。 記憶にあるままだ。 そしてこの海原に、 身を任せたのだ。 砂浜に寝転がり、 白く照り付ける光りに、 身を任せたのだ。 楽しく笑って。 それが、 たのしみだった。 ささやかな、しかし、わたしには最高の、 たのしみ。 そこへは、誰であろうと入り込むことは出来ない。 はずだった。 彼らがやって来ると知った時、 . . . 本文を読む
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