見たことのない珍しい韓國の獅子舞を觀に、川崎市コンベンションホールで行はれた「カナガワ リ・古典プロジェクト in川崎 色とりどり伝統文化の交差点」を觀に行く。
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“世界の獅子舞”として、曲藝的な中國、音樂の長波な余韻も心に響くインドネシアに傳承されてゐるそれと並んで實演紹介され、朝鮮半島各地に傳はる獅子舞のうち、力道山の故郷でもある北部の村で演じられてゐる「北清(プッチョン)獅子舞」を觀る。
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(※案内チラシより)
演者たちの手作りと云ふ獅子は、勇壮な靈獣と云ふより牛のやうなのんびりとした動きに優しい表情で、牧歌的な囃子に現地へ想ひを馳せる。
そしてご當地川崎の民俗藝能として、以前にも觀たことのある「小向の獅子舞」、江戸時代の民衆佛教の一片を傳へる「川崎大師引聲念佛」、たおやかな音樂と舞踊に心が洗はれる「琉球舞踊」、これぞ“漢(オトコ)!”な「新城の囃子曲持」と、ひとつの場所にゐながらにして色々な場所を觀て歩いた、充實の三時間三十分。