迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊-みちのくで時を忘るる。

2014-08-14 23:14:35 | 浮世見聞記
羽越本線の象潟(きさかた)駅から、西へ歩くこと約二十分。 広大な水田地帯に、盛り土のような小山が点在している。 古墳群のやうに見えるが、さにあらず。 秋田県にかほ市の象潟は、その名が示すとおり、かつてこのあたりまで、いくつもの小島が浮かぶ入江だった。 水田のなかの小山は、当時の小島の名残りだ。 江戸時代には松島と並ぶ景勝地とたたえられ、かの松尾芭蕉も、 『きさかたや 西に西施が ねぶの . . . 本文を読む
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