久しぶりに能の舞台へ上がり、「高砂」を舞い仕る。
先週に黒川能でこの曲を観て、旅のよい思い出となっているだけに、その気分を壊さないやう、つとめる。
装いは夏らしく、浴衣に袴をつける。
浴衣は、祖母の形見を男物に仕立て直したうちの一枚を、用意した。
芝の鳶職の家に生まれ、若い頃は清元をたしなみ、その後は晩年まで踊りを生き甲斐とした祖母。
遺してくれた浴衣の柄はいずれも、生粋の江戸っ子 . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。