迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

同じになるものならぬもの。

2019-02-24 19:35:27 | 浮世見聞記
逗子文化プラザホールで、和泉流狂言の「末広かり」を観る。 シテの果報者はだいぶ聲が苦しさうだったが、脇狂言らしゐ品格のなかにも春近しな薫風が漂ふ、綺麗な一番。 人間國寳の“國寳”とはなんたるかを、分かり易く、はっきりと示してくれた。 この一番だけでも、今日出かけた価値は充分にあるといふもの。 ただこの“会派”には良い後継者が見当たらないので、現在(いま)をよく記憶しておくべし。 . . . 本文を読む
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