早朝のラジオ放送で、寶生流の「千手」を樂しむ。數年前、水道橋の舞台で同流の同曲に素晴らしい“奇跡”を観た、思ひ入れ深い名曲。以来まう「千手」は観なくてよいとさへ思へるやうな、そんな現實には起こり得ないことを現實に起こす魔力が、能舞台に潜んでゐる。「千手」の如く、男女の出逢ひが一期一會ならば、その魔力も一期一會。いまは耳で、それを待つ。だいたい「待つ」といふことは、時間が長いと相場が決まってゐるのだ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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