大輪に笑ふシャクナゲに、足をとめて魅入る。西洋渡来の品種のやうだが、遠い原種は支那云々。なるほど私の心が共鳴したわけだ。今日もやはり、心と足は花が綺麗な地元の遊歩道へと向く。牡丹櫻の一種であるカンザンが、こちらへ微笑みかけてくる。今日もここへ呼ばれたのだ、と私は信じる。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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