ラジオ放送の喜多流「蘆刈」を聴く。貧困生活に耐えきれず別れた夫婦が、片や都で富裕層の乳母となり、片や難波の浦で刈った芦を浜辺の市で賣る相変はらずな貧困生活を送るうち、春の一日に二人は難波の浦で再會し、和歌のやり取り通して復縁すると、一緒に都へ向かふ──かつて別れた夫婦が再びヨリを戻す外見的なおめでたさよりも、和歌のありがたさ云々に主眼をおいた曲に世阿彌が改作したものが、今日傳はってゐる謠のやうだ。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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