迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道63の2 塩尻•東山一里塚

2012-12-09 08:36:18 | 旧中山道
下りはじめると間もなく左手には、そのむかし和宮様も立ち寄られたと云う「旧峰の茶屋本陣」が(上段写真)。

しかし、現在内部は非公開。


この峠道には、岡谷に住む好きな男に逢うため、女が夜をも厭わず通ったと云う「夜通道(よつうみち)」の伝説があるとやら。

恋の情念は何ものをも勝ることを思いながら、熊除けに謡を大音声でうたっているうちに(ああ、都会は声の出せる場所が乏しいことよ!)、左手に「東山一里塚」が。



現存するのは写真の南側のみ。


再び謡をうたいながら歩き始めると、向こうからやって来た農家の方に、「いい声ですねぇ」と冷やかされつつ、長閑なる道を下って行きます。


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