県立神奈川近代文学館で開催されている「生誕140年 柳田國男 展」を、ようやく見に行くことが叶ふ。
貧しい家に生まれたがゆゑに農政官僚となり、農業改革に臨んだもののうまくいかず、そこで彼が得たのは、
『農村や農民を知るには、その土地の歴史や生活を知ることが大事だ』
といふ事実だった。
そしてかの「遠野物語」を著し、やがて官僚を辞して民俗学者として大成したのちも、
『真の学問とは、机上の資料を読むだけでは成立しない。自分の目や耳や足で得た情報を、人に伝えるものでなくてはならない』
の信条を持ち続けた。
わたしにはそれが、あらゆる情報が電子端末ひとつで簡単に得られる現代への、警鐘のやうに感じられる。
さうである。
われわれが本当に見るべきは、
目先の画面ではない。
貧しい家に生まれたがゆゑに農政官僚となり、農業改革に臨んだもののうまくいかず、そこで彼が得たのは、
『農村や農民を知るには、その土地の歴史や生活を知ることが大事だ』
といふ事実だった。
そしてかの「遠野物語」を著し、やがて官僚を辞して民俗学者として大成したのちも、
『真の学問とは、机上の資料を読むだけでは成立しない。自分の目や耳や足で得た情報を、人に伝えるものでなくてはならない』
の信条を持ち続けた。
わたしにはそれが、あらゆる情報が電子端末ひとつで簡単に得られる現代への、警鐘のやうに感じられる。
さうである。
われわれが本当に見るべきは、
目先の画面ではない。