迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

じはかくかたりき。

2015-12-01 22:41:45 | 浮世見聞記
五島美術館の「一休 とんち小僧の正体」展を見る。


\1200もの入館料を取られたにしては、大して広くもなゐ展示室に一休宗純ゆかりの掛軸が羅列されただけの見世物で、呆気にとられさうになる。


しかし、一休師が遺したその思ひ切りのよゐ字体の書を眺めているうち、「さうか……」と悟る。


感じてはならない。


思ってはならない。


無我といふ名の境地とは、

これすなわち、

諦めなり。



“なぁに、そんなもんさネ”



これが、賢ゐオトナの分別だ。
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