迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―もみぢごろものみずべかな

2015-11-13 20:18:29 | 浮世見聞記
甲州は山中湖村にて、盛りは過ぎたれど湖畔の紅葉を見る。


木々を彩りしくれないの葉は、とうに湖畔を彩る敷物となりけるが、その上に立ちて眺むる霊峰に、しばし時を忘るる。





足許を見ゆれば、白鳥が鴛鴦と静かに湖面を滑り、



観光客慣れせし数多の鯉は、いっせいにこちらへ口を開け、その間の抜けし顔を水面よりのぞかせり。


人影まばらなる湖畔の晩秋。


白鳥を模せし遊覧船を向かふに眺めつつ、国土安穏の尊さをしみじみ思ふ。
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