迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

尾上菊五郎、脊柱管狭窄症で3月休演代表作「身替座禅」の代役は尾上松緑に

2023-01-27 22:41:00 | 浮世見聞記




つひ二日前に國立劇場で「遠山の金さん」を樂しんだばかりなだけに、このたび背骨の病氣を發症したとの報に驚く。

先日の舞臺でも、容姿と聲はかつてのままに若々しかったが、足許はかなり弱ってゐる様子で、八十路と云ふ年齢からいっても致し方ないとは思ひつつ、三月に木挽町で予定されてゐる「身替座禪」は本當に踊れるのか、とさすがに氣になったものだった。

治療のため當分は休演云々、奥方役にはそれこそ代役であってもあり得ない格下が配役されてゐるだけに、そんな舞臺の初日が開かずに済んだことは、發病した音羽屋には氣の毒であらうが、正直なところホッとする。


『脊柱管狭窄症とは脊柱管が狭くなる病気で動いた際に痛みやしびれを伴うことが多い。』──

背骨の故障は本當に身動きがとれなくなるとても辛い症状であることは、私も軽度ながら經験があるだけに、よくわかる。

とにかく安静が第一、興行會社も小康状態になるとすぐに舞臺へ引きずり出さうとする、持ち前のカネ儲け根性は自粛することだ。



仄聞では、木挽町に出勤してゐた松本白鸚氏も、千穐樂に休演云々。

リエンもいよいよ、世代交代と云ふ曲がり角にある。


ところが、肝心の交代要員は──










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