迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

遅々紛々。

2022-08-17 23:09:00 | 浮世見聞記


今日に至り、やうやく祖父母のお墓参りに行くことが叶ふ。

毎夏さうであるやうに今回も早くに行くべきだったが、35℃の氣温が續くとやはり……。

しかし、まずは夏の恒例行事をひとつ済ませて安堵す。



そしてまうひとつの夏の恒例行事──デパートでの古本市を、池袋で覗く。



十年以上の昔に、町の古本屋で手に入れ損ねた一冊にめぐり逢ひ、百圓で手に入れる。

八十年以上昔の出版とは思へないほど状態の良いその美本のページをめくりながら、かういふ十年は長いものだと思ふ。


そして帰りに乗った電車が、なにかの不具合で途中から十分遅延し、イヤミのつもりかと眉間が曇る。










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