来る11月26日、京濱急行がダイヤ改正云々、23年前のダイヤ改正以降、朝夕のみの運転となってゐた“特急”を、日中にも運転云々。
これは往年の復活と云ふより、現在は10分おき、毎時6本運転されている快特のうち3本を特急に格下げし、快特と特急が交互に停車驛へやって来る運行形態に改めると云ふもので、快特の名稱で停車驛を増やして質を下げるといった愚策を避け、あくまで快特の品質は維持したところに、京濱急行の巧さがあると思ふ。
逗子・葉山~羽田空港間の快速じみたエアポート急行は減便云々、かつてこの種別の主役だった2000形が勇退した現在(いま)となっては、やけに停車驛の多い東急東橫線の急行(またの名を“隔停”)なみに遅くて魅力のない種別なので、こちらは別に問題ナシ。
今度のダイヤ改正は23年前の運行形態に「先祖返り」したもの云々、これまで賣りだった“速達性”から、地域輸送力の向上へと焦點を移しつつあるやうにも感じられ、人災疫病の蔓延さへなければ、かうした“先祖返り”な大幅ダイヤ改正もなかったはずだ。
さりながら、歴史はかくの如く流れてしまったのだ。
京濱急行線は日中に途中驛の間を利用することがあるで、今度の日中特急が實際にどのやうな輸送効果をみせるか、年末にかけての樂しみが一つ出来たと云ふものだ。