迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

犠牲韓国人留学生の故郷で写真展新大久保駅事故から20年

2021-01-24 19:45:00 | 浮世見聞記


この出来事は、現在でもはっきりと記憶してゐます。

日本の報道屋が連日のやうにかの國との不穏な政治情勢を傳へ、その印象ばかりを抱ひてゐた私は、「あの國にそんな人がゐたのか……!?」と、驚きと戸惑ひを感じたものでした。


そして間もなくこの出来事は映画となり、私も劇場へ出かけました。

主人公の韓國青年の父親役が、静かに見守るなかにも男親としての“大きさ”を見せる好演ぶりが、印象的でした。



報道屋が傳へる政治情勢と、人とは全く別に考へなくてはならない──

現在の私の認識は、あの映画を観たこともその一助となってゐるはずです。


キムチも、コチュジャンも、海苔も、そしてお伽噺な映像作品も、私の関心事として生活の一部分になってゐます。


この國難がすっかり終熄したら、實際に海を渡り一見せばやと存じ候、でもあります。


そしてその時には、日本でも件の写真展を開催してほしいものです。




はっきりしてゐることは、お互ひ同じ黒髪族、争ってもただ“共喰ひ”に終るだけ、といふことです……。






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