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“007/ジェームズ・ボンド”といえば、タキシード姿がトレードマークのイギリス人スパイ。
今や映画ですっかりお馴染みですが、もとはイギリスの作家イアン・フレミングが1953年に「カジノ・ロワイヤル」を発表してからシリーズ化された、スパイ・アドベンチャー小説です。
日本語訳版(訳者は井上一夫氏)は1960年代に早川書房(ハヤカワミステリー、写真上段)と東京創元社(創元推理文庫、写真下段)からそれぞれ出版され、創元推理文庫版は現在でも入手できますが、ハヤカワミステリー版は今では絶版となり(当時はかなりのベストセラーだったようですが…)、古書店でもかなり見つけにくい状況です。
しかし、昨年12月に京都の小さな古書店で偶然ハヤカワミステリー版を6冊も発見、早速購入して今年の6月から読み始めたところすっかりハマり、創元推理文庫版はもとより、入手困難なハヤカワミステリー版も古書店&古書市めぐりをしてなんとか全冊買い集め(早稲田で\1500もしたのでさすがに諦めた「ドクター・ノオ」が、博多で\105で出ているのを見つけた時は、あとちょっとで飛び上がるところでした!)、つい先日、ようやく全13冊を読破しました!
私がハマったのは、どの作品も初めは巨悪そのものの敵キャラが、最後にはジェームズ・ボンドとの一騎打ちで案外あっけなく、コロリと倒されてしまうところで、特に「ドクター・ノオ」(1958年)の“ノオ博士”の最期などは、思わず「え~っ!?」でした。
最も印象的だったのは、「ロシアから愛をこめて」(1957年)のラストシーン。
大人の小説ならではの、大人にしか味わえない余韻がありました。
原作を通読して思ったのは、映画版はストーリーだけでなく、雰囲気そのものも異なる、別モノという点です。
まさに私がそうでしたが、映画のイメージで原作を手にとると、初めはかなり戸惑います。
映画版は、原作のタイトルと面白い箇所だけをチョイスして、あとは創作されたもの、と解釈したほうがいいようです。
また、原作はかのJFKが愛読していたことで有名ですが、それは作品が東西冷戦を背景にしているから、とも言われています。
原作“007シリーズ”は、1964年に「黄金の銃を持つ男」を執筆後にイアン・フレミングが急逝したのち、現在は遺族の承認を得た後進の作家たちによって書き継がれ、日本語訳がハヤカワミステリーから出版されていて、こちらは今も書店で手に入りますが、やはりフレミング本人の作ではないので、私には魅力を感じません。
今や映画ですっかりお馴染みですが、もとはイギリスの作家イアン・フレミングが1953年に「カジノ・ロワイヤル」を発表してからシリーズ化された、スパイ・アドベンチャー小説です。
日本語訳版(訳者は井上一夫氏)は1960年代に早川書房(ハヤカワミステリー、写真上段)と東京創元社(創元推理文庫、写真下段)からそれぞれ出版され、創元推理文庫版は現在でも入手できますが、ハヤカワミステリー版は今では絶版となり(当時はかなりのベストセラーだったようですが…)、古書店でもかなり見つけにくい状況です。
しかし、昨年12月に京都の小さな古書店で偶然ハヤカワミステリー版を6冊も発見、早速購入して今年の6月から読み始めたところすっかりハマり、創元推理文庫版はもとより、入手困難なハヤカワミステリー版も古書店&古書市めぐりをしてなんとか全冊買い集め(早稲田で\1500もしたのでさすがに諦めた「ドクター・ノオ」が、博多で\105で出ているのを見つけた時は、あとちょっとで飛び上がるところでした!)、つい先日、ようやく全13冊を読破しました!
私がハマったのは、どの作品も初めは巨悪そのものの敵キャラが、最後にはジェームズ・ボンドとの一騎打ちで案外あっけなく、コロリと倒されてしまうところで、特に「ドクター・ノオ」(1958年)の“ノオ博士”の最期などは、思わず「え~っ!?」でした。
最も印象的だったのは、「ロシアから愛をこめて」(1957年)のラストシーン。
大人の小説ならではの、大人にしか味わえない余韻がありました。
原作を通読して思ったのは、映画版はストーリーだけでなく、雰囲気そのものも異なる、別モノという点です。
まさに私がそうでしたが、映画のイメージで原作を手にとると、初めはかなり戸惑います。
映画版は、原作のタイトルと面白い箇所だけをチョイスして、あとは創作されたもの、と解釈したほうがいいようです。
また、原作はかのJFKが愛読していたことで有名ですが、それは作品が東西冷戦を背景にしているから、とも言われています。
原作“007シリーズ”は、1964年に「黄金の銃を持つ男」を執筆後にイアン・フレミングが急逝したのち、現在は遺族の承認を得た後進の作家たちによって書き継がれ、日本語訳がハヤカワミステリーから出版されていて、こちらは今も書店で手に入りますが、やはりフレミング本人の作ではないので、私には魅力を感じません。