本日より茶番大運動會の強行期間中、トウキョウ圏の一部幹線道路では、その関係車両の通行ために車線を譲らされる。
現實との乖離が著しい茶番大運動會を、國難下にある浮世へ嵌め込まうとすると、かうした齟齬が生じる。
……いや、この國難にはいまや茶番大運動會も含まれてゐる。
選手ムラでは競技屋の疫病感染が相次ひでゐるやうだが、現實には既に集團感染が始まってゐると、私は見る。
一方で合宿地から尾州へ逃亡したと見られる不届きモノがゐるかと思へば、※
新國立競技場内でアルバイトの異人男が同じ邦人女に“性的暴行”云々、
また主要出資社のトヨタ自動車が、茶番大運動會に絡んだTVCMの放映を、「いろいろなことが理解されていない五輪になりつつある」として見送ることを發表、また社長も競技場には出向かない云々──
近日におきた噺をちょっと思ひ出してさへまったく良報が無く、それどころか噺がどんどん穢ならしくなっていく!
呆れとか、怒りとかを通り越して、いまでは恐しくある。
……が、それでも私には異世界の噺。
今日も蝉の聲と共に、
いつもの夏を暮らす。
※その後、三重縣内で發見され、資格を取り上げたうへで七月ニ十日に國へ送還云々。(七月二十日追記)