てつがく【哲學】(名)
有言實行の出来ない、又はそのつもりのない詐欺的人種が、もっともらしく聞こえる屁理屈で相手を煙に巻く際に弄する、詭弁の一種。
今朝のラジオ放送で聴ひた觀世流による「山姥」も、シテはさうしたわかったやうなわからないやうな屁理屈を弄し、相手に最後まで首を傾げさせて、山々を逃走する。
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私はこの曲を金剛流宗家の仕舞で、一度だけ觀たことがある。
前髪を額にハラリと垂らしての熱演であったこと、地謠がしつこいくらゐに「やまめぐり」と繰り返してゐたことしか憶えてゐない。
やまめぐり【山巡り】(愚)
自分は自分自身の中にしかゐないことに氣が付かない自惚れ屋が、無駄に費用と時間と体力と氣力を消耗させ、挙げ句に遭難する行為。自分さがし。