迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

あさひなさんのてんぐるまこうやさんのてんぐるま。

2016-08-18 19:48:14 | 浮世見聞記
京浜急行の“ドレミファ♪”快特で神奈川県横須賀市野比へ行き、



白髭神社で二年に一度披露される、「中村町内会 虎踊り」を見る。


白髭神社は海上交通の安全を祈願して創建された神社で、



ここの虎踊りがいつ頃からはじまったのか、資料が残っていないため不明とのこと。

しかし、六月十一日に見た浦賀の為朝神社に伝わる虎踊りと、同様のものである。

こちらも和藤内が登場したあと、大将に率いられた“毛唐人(けとうじん)”、つまり唐子たちによる踊りがはじまる。



浦賀版は唄と三味線の伴奏が入ったが、中村町内会版は唐子たちが自ら「カンカンノウ」を唄って踊る。

幼稚園から小学校高学年までの、いかにも女の子らしい堂々たる踊りっぷりは、こちらも負けてはいない。


そして唐子たちが和藤内に追い払われると、舞台中央の幕から大虎が現れ、ところ狭しと暴れまわる。



この“虎踊り”にはいくつかのパターンがあり、中村町内会版はその一つ一つが披露された。



そして最後の『一本杉』では、



前脚を女子中学生が演じたことが紹介されて、会場からは驚きの声が!

私も“女子力”とやらの実際を目の当たりにして頭がクラクラしつつ、この伝統文化の維持に微力ながら協力させていただき、



今日も大きな収穫があったと、満足せり。
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