迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道79の2 妻籠宿

2014-05-17 21:01:15 | 旧中山道
上久保の一里塚を過ぎると、すぐに左へ折れて下り坂に。

道は舗装されていますが、左端にはかつての石畳がのぞいています(上段写真)。


再び木立のなかの上り坂を、10分ほどで上がりきると、左手の沢に「蛇石(へんびいし)」なる巨石が。



元禄16年(1703年)まで、道はここから沢に沿ってのびていたそうで、その痕跡とおぼしきものが、いまも微かに見られます。

ただし私有地のため、立ち入りは不可。


その先の妻籠城址への入口前から、道は長い下り坂となり、再び坂を上がった先が、妻籠宿の入口にあたる、恋野地区。

妻籠宿は昭和四十年代、日本で初めて町並みの保存に着手した宿場で、特に京寄りの寺下地区は、江戸時代の風情を、見事なまでに現在(いま)に伝えています。



それはしばし佇んで、いにしえの旅人たちへ想いを馳せたくなる、そんな感動的な雰囲気でさえあります。
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