迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

常景殘景。

2025-01-03 21:26:00 | 浮世見聞記
いまがどんな季節であるかを知らせるキンと冷えた曇天の昼前、久しぶりに少し離れた場所の公園を散歩する。芝生の廣場では凧揚げに興じる親子連れの姿あり、自分が遠い昔に忘れて来た傳統遊戯に、なにか落とし物を拾ったやうな思ひに嵌まる。いろいろな光景がもはや他人事(ひとごと)な氣持ちでぐるりとまわり、かつて小休止にちゃうど良かったカフェのあった跡で、小休止。若い男性店主がひとりで見事に切り盛りしてゐたカフェで . . . 本文を読む
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