迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

實りの秋、禱りの秋。

2022-09-30 09:43:00 | 浮世見聞記


いつもの道にセイタカアワダチソウや、



ムラサキシキブが色づき始めて、未練がましい昼間の殘暑もさう長くはないと信じる。



今月分の電氣料金はほぼ例年通りでホッとしつつ、先月のあの狂ったやうな高額には思ひ返しても身震ひす。


しかし、今冬はまだまだ油斷できない不穏な知らせが、既に浮世には漂ってゐる。

地方の電力會社はすでに料金の値上げを官に申請しており、明日からの十月には食品系で再び便乗値上げの波が襲来することになってゐる。

食品食材についてはムダな物を買はないといった自衞策もあるが、電氣料金ばかりは請求額通りに拂はなくては、おのれの生活が立ち行かぬ。

為政者代表は、これからの季節に向けて亂高騰するであらうそれに對し、「負担軽減措置」を盛り込むと明言す。

その財源はもちろん、私たちから搾り取った税金である。

今年は厳冬になる云々。

その氣象予報はすでに半ば當ってゐるやうなものだが、浮世の正義漢どもに「税金のムダ使ひだ」などと決めゼリフを抜かされないやう、せめて光熱費の亂高騰くらゐは、しっかり抑へ込んでほしい。









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