バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

手術3日目

2014年07月31日 | 日々の出来事
朝 熱が下がり、酸素の管も取れる。
トイレには自分で歩いていけるようになり、手術当日以来していなかった大の方も出た。
あとは傷の治りを待つばかり。

Dr.にも”どんどん動いて”と言われるんだけど、何せ感染症予防のためこのフロアから出られないから歩くったってスペースは限られてる。
それに、胸の骨を切ったわけだから 言わば骨折と同じ。
起き上がるとか寝るとか寝返りするとかが かなり痛むらしい。
それにちょっと動いても はぁはぁ言って、胸が苦しそう。

それでも、久しぶりに 毎日つけてる日記を書いたり、夏休みの宿題のプリントをしたりして頑張っていた。
こういところは根が真面目なのでね。


ところが...

午後になって内科のDr.が「術前にやった検査で、バンビくんの鼻の粘膜にMRSAがあることがわかったので
感染予防の対応をすることになりました。」といきなりの宣言。

一体、何事? って思うよね。
その時の先生の話はあんまり要領を得なかったし。
てか、最初にその話の持ってき方はないよなー。 ショックだけがいたずらに大きい。

MRSAというのは、メシチリン耐性黄色ブドウ球菌 のことらしい。
よくある常在菌なので、健康な人なら問題ないのだけど、抗生剤が効かなくなるので
こういう免疫力の低下している人の多い病院などでは院内感染で広がらないようにしなければならない。

ということは、病院内のインターネットが使えるパソコンで調べて初めてわかった。
(ちなみにこのブログも今はその有料PCで書いてます。)

今後のことは 看護師さんにこっちからいろいろ聞いて初めてわかったんだけど
その間にも”隔離”とまでは言わないまでも、どんどん感染予防体制が敷かれていって
(シャワーは最後に使って、その後はお風呂場を消毒するとか)

何かさー、仕方ないとは思うんだけど
別にバンビの身体にたまたまそういう菌があった(保菌者)というだけで、こちらの不手際とかではぜんぜんない話なわけで
さすがにちょっと不快だなぁ。
もうちょっと ちゃんと説明してほしかった...。

大体、手術前に検査して今日結果出て 急にこの対応って
既に入院してから1週間も経ってるのに...。(結果的に最初は個室だったから良かったけどさ。)
結果が出るのに時間がかかるので、すみません って言われたけど、なんだかなぁ。

イレギュラーな話なので仕方ないのかもしれないけど、いままで病院の対応が割りと良いものに感じられていただけにちょっと残念。


とまぁ、ここまでが3日目の状況です。やれやれ...。
院内での生活のペースはつかめたけど、やっぱり早く娑婆に出たい。
でもいちばんツラいのはバンビだしね。親の私が頑張らないと。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

手術後1・2日目

2014年07月31日 | 日々の出来事
手術の翌朝ICUに面会に行く。
この病院のICUでは 子供のベッド1つにDVD1台置いてくれて、バンビはぼんやりした様子でドラえもんを見ていた。

普通、翌日は具合悪くてご飯も食べられない って聞いていたけど、バンビは朝から完食。
看護師さんもちょっとびっくりしてたなぁ。さすがPWS、笑える。

すぐに一般病棟に戻れることになり、今度は4人部屋に移動。

胸が痛くて、手を当てていると少しは楽になるらしく「押さえててー。手も握ってー。」とすぐ言ってくる。
挿管の影響で喉も痛いらしく、ぜいぜい言ってるし、熱もあるし。

鼻には酸素、胸には心電図モニタのコード、おなかからドレーンの管(心臓まわりに溜まる体液などを抜くため)
手には点滴用の管、おちん@んにはおしっこを取る管も入ってるし、見るからに痛々しいバンビ。
やっぱり辛いんだよね、かわいそう。

そう、確かに辛いのはわかるんだけど、でも一晩中 ”痛いよ、辛いよ、もう無理だよ、管取ってー。”と言われると
特に 個室ではなく相部屋だと周りのことも気になるから こっちもたまらない。
夜 痛み止め打ったのに あんまり効果なかったなー。

というわけで、ずっとつぶやき続けるバンビ相手にこっちもロクに眠れず。
やっぱり術後1日目は 親子とも辛かった。

薬嫌いのバンビに 食事の度薬を飲ませることも(水に溶いてシリンジで流し込んでるけど)
摂取水分量の管理のために、お茶でも味噌汁でも果物でも全部容量を測って記録しなきゃいけないことも
まぁ慣れるまでは大変だったかなー。

でも、バンビはご飯食べられるから、その点やっぱり楽。
食べて寝てを繰り返す度に 元気になっていくのが目に見えて感じられるもんね。
やっぱり、人間 栄養と睡眠は大事なんだなぁ...。


2日目 朝、尿道の管を抜く。
取り合えず、少しずつ身軽になっていけるとありがたいもの。
ただ、まだドレーンの管があるため、ベッドから移動できず おしっこは尿瓶で対応することに。

バンビは停留精巣で睾丸だけでなく、おちん@んも小さいのでうまくできるか不安だったけど、これは何とかクリア。
ただ、利尿剤を飲んでいるため 頻繁におしっこするから
尿瓶確保に急ぐこと しばしば。結構大変。

お昼頃 ベッドサイドにレントゲン撮影に来た技師が ドレーンのボックスにつまずいて後ろに転ぶというアクシデント発生。
ものすごい音がして、一瞬何が起きたんだか 私はもちろんだけど本人にもわからなかったんじゃないかなぁ。
それにしても不注意極まりないよね。一瞬、ドレーンの管が抜けたんじゃないかと焦った、焦った。
誰もケガしなかったから良かったけど。

結局、ドレーンのボックスが倒れてしまい それ以上測定できなくなったので
管抜いちゃいましょう ということになった。
痛み止めの薬が飲めるなら、点滴の管も抜いて良し となり、残るは酸素と心電図モニタだけとなった。

どんどん身軽になっていく。良し良し。
ただ、午後は熱がまた上がって38℃越えたので、本人も辛いのかひたすら寝ていた。

まぁ、まだ2日目だからね。無理もない。
夜は痛み止めの薬を飲んだおかげで、夜明け前におしっこに起きるまではぐっすり。
やれやれー。

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手術終了

2014年07月31日 | 日々の出来事
月曜日、バンビの手術は無事終了しました。

手術の日の朝ごはんは諦めがついたものの、お昼は食べられるの?夜ご飯は? と気になってずっと聞き続けたバンビ。
”頑張れば、大盛りいける?”とか言うので、ちょっと不憫だったなぁ。

それと、自分は今日(個室を出て)どこのベッドで寝るのか? も気にしていたっけなー。
手術当日はICU泊まりになるんだけどね。それを何度説明してもなかなか納得いかないようで。
ICUにはおもちゃを1つ持ち込み可能だったので、先にスタンバっているミッキーのぬいぐるみが今どうしているか も
ずっと 繰り返し聞いていた。

まぁ、手術自体に不安を感じたりとかしてないだけ気は楽だったけど、毎度対応するのはいい加減疲れるー。


で、手術自体は当初の予定どおり、3時間くらいで終了。

心室中核の穴は7,8mmということで意外に大きく、心房の方にも穴がありそれも塞いだとのこと。
心室中核欠損症で心房にも穴が空いてることって 結構多いらしい。
バンビの場合、その心房の方の穴がスリット状だったので(本来なら生まれる時までには塞がっているべきものらしい)
エコーでは判別がつきにくかったとのこと。(見解がまとまらなかったのはそのせいだったみたい。)

それと、人工呼吸器を付ける時の挿管が非常に入りずらく大変だったようで
サイズをかなり細くしたものを使用して、やっと入ったとのことだった。

アデノイド(扁桃腺)のせいか(バンビはないはずだけど)と思ったけど、そうではなく
生まれながらの体質というか、身体の構造的な問題で、声帯が見えにくい人っているらしい。

まぁ、今後また挿管をするようなことにはなってほしくはないのだけど
もし、事前にわかっていれば、それは準備段階で伝えておいた方がスムーズとのこと。


ICUには親は付き添いができないため 私も仮釈放。
4日ぶりの一時帰宅となった。

とりあえず無事終了で一安心。でも、大変なのはこれからなんだよねー。

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