バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

就労施設見学

2014年12月08日 | 社会的自立に向けて
もう先月の話になるんだけど...

私は区の育成会(手をつなぐ親の会)というのに入会していて、今 うちの学校の理事(代表)として活動しているのだけど
それの小中部会(小学生・中学生の知的障害児の親の集まり)では 年に1回くらい就労について勉強会をしたり、施設見学を行ったりしている。

で、今年は 私が世話役なので、施設見学をしたいと思って、区内の福祉工場の見学をセッティングした。
そこは就労継続支援のA型とB型が同じ建屋の中にあり、A型の方は本当に町工場のような印刷工場、B型は作業訓練の施設 というカンジ。

私は 以前、やっぱり小中部会の関係で大手メーカーの特例子会社の見学はしたことがあるけど
就労継続支援施設を見るのは今回が初めて。
担当の支援員の方がとても良い方で、丁寧に説明してくださったのだけど
やっぱり 事前に予備知識を入れておかなければ理解するのはむずかしかっただろうな という気がした。
(実は下見をさせてもらった時にそれは感じていたので、アンチョコの資料作って事前に参加者に配布はしていたんだけどね。)


そして、実際に見学し、お話を聞いて思ったこと。

障害が軽いから働ける、重いから働けない ということではなくて
障害の軽重や症状に寄らず、時間を守るとか身だしなみとか基本的な生活習慣が身についていなければダメだし
他人の指示を素直に聞けてそれに従おうという気持ちや、勤労意欲がなければ続かない ということ。
そういうのは いざ働くとなってから身に着けようと思っても遅くて
小さい頃からの積み重ねが大事なんだ ということ。

これは、うちの学校のT先生がいつも口を酸っぱくして言ってることなんだけど
今回 初めて施設見学した低学年の子のママ達も、実際に見て、現場の人に言われて実感したというか、納得したみたい。
先生の言ってることはこういうことだったのかと...。


ダウン症とかPWSは最初から障害があることがわかってることが多いし
だから、障害者としての人生なり将来の生活を小さい頃から描くことが 親の会なんかに入っていると余計にしやすいと思うけど
軽度発達障害のお子さんは なかなかそういうのがない、あるいは機会が少ないから
将来を見通して我が子のことを考える というのが難しいようで。

ちなみに特別支援学校となると、学校として(PTA主催かもしれないけど)施設見学をする機会が割と頻繁にあるそうだけど
支援学級になると そういう機会はほとんどなく、ましてや普通級では おそらく皆無に違いない。

そういう意味では こういう育成会みたいな組織に入って、知識を増やすことはとても大切だと思うんだけどね。
こういう会の存在自体も知る由がないし、その必要性を理解できない人も多いようで...。


まぁ、それはともかく。

施設の職員の方もおっしゃっていたけど、事業所によってそれぞれ特色があり 内容もぜんぜん違うので
いろいろ見て、その子に合ったところを選ぶことが大事なようだ。

でも、そうは言っても ここがいいと思った時その会社や施設に空きがあるかどうか という問題があり
こればっかりは 運と縁とタイミング なのかなぁ と思ったりもするけど。


特例子会社や、事業所によっては就労移行支援施設や就労継続支援のA型の施設は 月に10数万円以上のお給料が貰えるところもあり
一方 一般的な作業所では、月1万円台の工賃ということもざらで
生活介護施設になると 利用料を払って作業としての労働をして某かの工賃をもらう という生活みたい。

もちろん、それぞれに良し悪しあるのかもしれないけど
やっぱりできたら 良い環境でそれなりの仕事をして達成感とお給料を得て
自分の稼いだお金で余暇も充実できるような生活を 我が子には送らせてやりたい と親なら思うわけで...。


そのためには 親も勉強や努力が必要なんだよね、きっと。
福祉の世界はなかなか複雑で(法律はすぐ変わるし)奥が深いもんね。

運と縁とタイミングだって 自分でつかむものだと思うし。
健常な子なら 自分の人生は自分で切り開いていけると思うし、そうすべきだと思うけど
この子達はなかなかそれも難しいだろうから
親がいろんな選択肢を与えてあげて、その中から彼らが選べればいいのかなぁ って私は思うんだよね。


来年は、バスケのクラブの関係でも 特例子会社の社長さんの講演会を聞く機会があるようだし
育成会の方でも 今度は就労支援のB型と生活介護施設が一緒になってるところを見学してみたいなぁ と思ったりしている。
PWSの親の会でも 就労について勉強する機会を設けられたらいいな。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

マラソン大会

2014年12月08日 | 日々の出来事
金曜日、毎年恒例のマラソン大会があって、親も応援に行ってきました。

区内の4つの小学校と1つの中学校の(だから全部ってわけじゃないんだけど)支援級が参加するこのマラソン大会。
バンビは 5・6年生の部、1800mに参加して
結果は... 最下位。

でも、4か月前に心臓の手術したばっかりだから、走れるだけでもすごいと思うんだよね。
約14分半かかったから、まぁ大人の少し早目に歩く程度のスピードだけど
バンビは一度も止まることなく最初から最後まで自分のペースで走り通した。
それはすごく偉かったと思う。
だって、今 私が走れるかって言ったら、たぶん1800m走ることも、15分弱走り続けることも両方無理だもん。

順位とかスピードよりも、最後まで頑張ったことをみんなが誉めてくれて
本人的には それなりに達成感あったんじゃないかと思う。
会場の公園でお弁当食べて、帰りのバスでは1人爆睡してたけど。

ちなみに各校対抗リレーは、さすがに中学生には勝てなかったけど
小学生の中ではうちの学校が1番になり、みんなでとても盛り上がりました。

子供達はみんなそれぞれに頑張っていたなー。ほんとお疲れ様。

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