バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

新しい塾

2014年12月11日 | 日々の出来事
バンビは10月から新しい塾に通っている。
週に1回、50分間先生とマンツーマンで、読み書き・計算・SST(ソーシャルスキルトレーニング)のコース。

最初の1ヶ月様子を見ていたんだけど、何かいつも迷路ばかりやっているんだよね。
そりゃ、バンビには視知覚にも課題あるから、ビジョントレーニングとしては迷路もいいんだけど
それは家でもできるし、高いお金払ってここでやるのはどうなんだろうか... と思い、副園長にちょっと相談したら
教務アドバイザー(先生のアドバイザー役)と面談をすることになった。


で、バンビが今授業で迷路をしたり、先生と楽しくおしゃべりしているのは、決してただ遊んでるわけではないんだそうだ。

例えば、迷路は 先生もすごく複雑なのを一緒にやっていて、どちらが早くできるか競争したりしている。
で、バンビが勝つようにあえてしているらしい。
おしゃべりも 電車やゴルフ等、バンビが好きでよく知っていることをバンビが先生に教える形で話をしている。
わざとそういう風に仕向けることで
バンビに ”僕もできるんだ、やれるんだ。”っていう気持ち=自己肯定感や自尊感情を育てている ってことらしい。

今はやりの?マウンティングで言うとしたら、先生をわざとバンビの下位に位置づけている ってカンジかな。


そう、先日のブログにも書いたけど →「馬鹿にしないで」
今のバンビにとっては 自分に自信を持つって、とっても大事なこと。

学校ではなかなかそれが難しくなってきてるし
うちでも ついつい私が ”何やってるの?”、”どうしてできないの?”、”早くしなさい”のNGワードを連発しちゃってるしね...。
それがバンビには ”僕には難しい、できない、無理”っていう否定的な卑屈な気持ちを生じさせていると思う。


自我が確立する年頃に 自己肯定感を育てることは、勉強ができるよりもっと大事なこと。
そりゃ、漢字だって計算だって できないよりはできた方がいいに決まってるけど
それができなくたって生きてはいけるもんね。
それより いつも穏やかにいられるように、心を育てることはとても難しい。

先生曰く、バンビの場合 この自我が確立してから勉強としてきちっとやっていった方が良い。
それまでは 遊びの中で文字や数を取り混ぜていくという形式でやっていくので
半年ぐらいは 様子を見てください という話だった。


うーん、なるほどね。

この教務アドバイザーの方は この塾の母体の大学で教えている心理学の教授なんだけど
また何かあったらいつでも相談してください と言ってもらえて、とても心強く感じた。

私が求めていたのは バンビにお勉強を教えてくれる先生ではあったけれど
でも同時に 親である私自身のカウンセリングをしてくれるような いわゆる”私の見方”でもあったわけで
また一人 そういう人を見つけられたようで嬉しくなった。

こうやって ひとつひとつ良いご縁を見つけていけたらいいな。

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