テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

やま、深し…謎も、深し?

2009-07-02 22:09:43 | ブックス
 東国の修験の御山、高尾山のふもとから、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ~、テディちゃでスゥ~」

 本日ご紹介いたしますのは、
 西国の、いえ、やまとのくにの聖なる地として
 いにしえより知られる修験の御山を舞台とする物語です。
 はいっ、こちらを、どうぞ~!


 
            ―― カンナ 吉野の暗闘 ――



 著者は高田崇史さん、’09年3月に発行されました。
 『飛鳥の光臨』『天草の神兵』に続く
 カンナシリーズの第3作目となる作品です。

「……むッ!
 おもいィだしたでスよッ!
 にんけんッ!」

 ええ、その通り、
 忍犬(にんけん)――忍者の助手としての訓練を積んだワンコ、
 その名も『ほうろく』くんが
 前2作と同様に今回も踏ん張ります!
 バウワウ!

「……ネーさ、しゅやくはァ、わんこじゃァないィでスゥ!」

 あら、そうでしたわね。
 えーと、主人公さんは、
 ほうろくくんの飼い主、鴨志田甲斐(かもしだ・かい)くん。
 伊賀の里の、由緒ある神社の次男坊である甲斐くんに、
 今日もまた、
 宮司のお父さんから指令が下されました!

 吉野へ行け!

「あはッ♪
 おはなみィでスねッ♪」

 いえ、吉野の御山が桜に染まる、お花見の季節には
 ちと早うございます。
 甲斐くんに下された急務は、
 《人探し》――

 神社の社伝を持って失踪してしまった知人、
 諒司(りょうじ)さんという人物が
 吉野へ向かったらしいと
 報せがあったのです。

 甲斐、お前も吉野へ行ってこーい!

 お父さん、お母さん、
 諒司さんの御家族からも期待され、
 仕方ないなぁと列車に乗り込む甲斐さん。
 その腕には、もっちろん
 犬用のキャリーバッグ!
 
「……うわわゥ~、
 ほんとにィ、いぬがァはいッてるでスゥ~……」

 ほうろくくん、
 友人ふたりも押しかけてきての人探し旅行は、
 ああ、またまたしても暗雲が?
 御山の秘密と歴史も絡み、
 甲斐くん&ほうろくくんの旅は容易ならざる様相に!

「もふッ!
 ぴんちィでスよッ、にんけんくんッ!」

 人気のミステリシリーズ、
 歴史好きな御方には愉しめる知識満載の御本です。
 忍者ストーリー好きな御方にもおすすめ!ですね。

「てやッ!
 くらえェッ、
 にんぽォ、このはがくれッ!」

 ……テディちゃ、お尻が隠れていませんわ。
コメント
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