テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《怪》なるユニーク冒険ミステリ!

2009-07-06 22:07:32 | ブックス
 ……ふっふっ、こんにちは~、ネーさです……
 皆さま……恐怖と悲鳴のチャンネルへ、ようこそ~……

「こここ、こんにちわゥッ、テディちゃでスゥッ、
 ネーさ、なにィやッてるでスかッ」

 なにって、テディちゃ、雰囲気出さなくちゃ、と思って。
 オドロ~なBGMと効果音、
 部屋に飛びかうお茶碗やお箸、
 ギギギ~ッと開くドアから現れるのは――

「ひィィ~~~ッ!!」

 はいっ、こちらの御本ですよ~! どうぞ御覧あれ~!



           ―― チャンネルファンタズモ ――


 
 著者は加藤実秋さん、’09年5月に発行されました。
 『クラブインディゴ』シリーズで人気の著者さんが世に問う新作は
 戦慄のホラー実話!

「ひいィィィッ!」

 な訳はなくて、
 『恐怖の?』や『世紀の謎!』を専門とする
 CS放送局が舞台の物語なんです。

「ひィィ……ふァ???」

 『チャンネルファンタズモ』さんは、
 直接受信加入者4万以下、の零細CS放送局さん。
 その制作局へ、本日、
 新ディレクターさんがやってまいりました。

 深見百太郎(ふかみ・ももたろう)さんは
 つい先頃まで大手キー局の報道部に所属していた
 ディレクターさん。
 でも、或る事情により、
 辞職を余儀なくされ、
 流れ流れて辿り着いた新しい職場が、
 ここ、チャンネルファンタズモ、なのでした。

「ふァ~、てれびィきょくゥ……?」

 チャンネルファンタズモは、
 世界初のオカルト番組専門放送局。
 超常現象、怪談ライヴ、都市伝説の紹介や、
 ホラー映画ばかりを24時間送り続ける
 この職場環境に、
 当初はうんざりする深見さんでしたが、
 身に染みこんだジャーナリスト魂が
 《超常》現象を放っておきません。
 
 噂や騒動の背後にあるものは、
 本物の……?
 それとも……?

 元ヤンキーのミサさん、
 黒猫のヤマトくんとともに、
 カメラをかついで、さあ、現場へ!

「ほぺッ?
 くろねこやまとォ?」

 『突撃! 隣の超常現象』
 『祟っていいとも!』
 『異世界ふしぎ発見!』
 『除霊の品格』
 『世界の社葬から』
 などなど、著者さん渾身の言葉遊び、
 いえ失礼、アートセンスが見事です!
 中でも、ネーさ的に激賞したいのが、

 『ヤバネットはかば』……!!

 なんて素晴らしい~!

「ネーさッ、
 へんなものォ、かッちゃだめェでスゥ~ッ!」

 ミステリ好きさんは、
 いざ!チャンネルファンタズモのめくるめく
 オカルト番組制作舞台裏へ!
 巻末の
 『付・オカルト&ヤンキー用語辞典』も
 じーっくり噛みしめましょうね♪

「……おそろしィせかいィ、でスゥ……!」
コメント
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