「こんにちわッ、テディちゃでス!
はるはァ~どこでスかァ~?」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!春よ来い~!)
こんにちは、ネーさです。
記録的な大雪のニュースを耳にしては、
春はまだなのかな?と、天気図に見入ってしまう2月上旬……
そんな日の読書タイムは、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 雪の名前 ――
文は高橋順子(たかはし・じゅんこ)さん、
写真は佐藤秀明(さとう・ひであき)さん、
2024年12月に発行されました。
《まほろば歳時記》シリーズの最新巻は、
《雪》の名前325語と写真145点を収録する
ヴィジュアルな《雪》事典です。
「はわわァ、はじめてェしりィましたでスゥ!」
「ぐるるがるるるぐっるる!」(←訳:珍しい雪言葉がいっぱい!)
『新雪(しんせつ/あらゆき)』は、
積もったばかりの雪のこと。
それを山形県では
『ぎが』『さらど』『さるど』『すか雪』
『早雪(そうせつ)』『雪の走穂(はしりば)』、
石川県では『ほおば』、
というそうですよ。
そして、
夜明けの頃合いなのでしょうか、
ただ真っ白な、
人が踏み込んでいない固く凍った雪原を歩くことは、
『やぶ渡り』。
雪上に迷路をつくって遊ぶ
『しんばい踏み』は、新潟県の言葉。
雪を転がして大きい塊にすることは、
『雪転(ゆきころばし)』。
『雪まるげ』『雪まろげ』ともいうそうです。
『雪の家(ゆきのうち)』は、
秋田県では『かまくら』『とりごや』、
新潟県では『ゆきむろ』、
石川県では『いきのうる』、と。
「いきのうるゥ??」
「がるるるぐるるる……!」(←訳:不思議なコトバだ……!)
本文では、
雪に関する言葉や用語の他に、
雪の季節の詩歌、エピソードなども
取り上げられています。
雪深い信濃国に生まれた俳人、
小林一茶さん(1763~1828)の作品は、
『雪車(そり)負(おう)て坂を上(のぼ)るや小さい子』
……私ネーさ、アニメ『アルプスの少女ハイジ』の
ペーターくんを思い浮かべてしまいました。
「ちがうゥのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:あれはスイス!)
春になって、
山の雪が解け出して流れる水は、
『雪代(ゆきしろ)』『雪代水(ゆきしろみず)』。
『雪汁(ゆきしる)』『雪解け水』
『雪消水(ゆきけしみず)』『雪ししょ』
『雪ししょ水』などとも。
穏やかに雪解けの季節が来てくれるよう願いつつ、
呪文にも似た《雪》の言葉の辞典を、
皆さま、ぜひ♪