ありがとう、お母さん…

あなたが誰かに
「ありがとう」を言うとしたら…

言いたい人は、誰ですか？

あえて、言いたくない人は、誰ですか？

私の答えは、どちらも母。

カウンセリングを受ける前までは、
不器用な母に不満だらけで、
恨みつらみがあり、
実家に帰ると
子供の頃から慢性的に感じていたイライラを感じては、
母に文句ばかり言っていました。
そういう自分も嫌でした。

カウンセリングを受け、
子供時代の満たされなかった思いをカウンセリングルームの中で
解消できたおかげで、

ようやく母が私にしてくれて嬉しかった事を思い出すようになり、

母への感謝の気持ちが湧いてくるようになりました。

それは、ほんの二、三年前のことでした。

去年暮れに出版した
「ひまわり先生の幸せの貯金箱」の本の中に
母が優しく抱きしめてくれた思い出と共に、
「お母さん、愛してくれてありがとう。」
と書きました。

出来たてほやほやの本を一番に
母の元へ送りましたが、
不器用な母からは、返事がないままでした。

思いがけず、出版からわずか二ヶ月で
母は帰らぬ人になってしまいました。

お葬式の時、兄のお嫁さんや父から
「お母さんは、人にありがとうをあんまり言わない人だったのに
亡くなる前に何度も『ありがとう』って言ってくれた」
と聞きました。

それを聞いた叔母が
「けいこちゃんの本読んでから
お母さんは『ありがとう』言うようになったんじゃない？」
と、言ってくれました。

早いもので、母が亡くなって、今日でちょうど半年。

お母さんに面と向かって言えなかったけど

お母さん、この世に生まれてくれてありがとう。
そして、生きてくれてありがとう。