著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」
毎朝、家族と夢の話をしてみませんか?
マレー半島の山岳地帯に暮らすセノイ族は、長い期間、精神疾患の人が居ないということで、多くの研究者たちが訪れています。
そして、研究者たちの報告によると、セノイ族の心の健康の鍵は、「夢」だというのです。
セノイ族の親たちは子どもたちにどんな夢を見たのかを聞きます。
気になる夢は、長老に報告し、夢を操るようにアドバイスを受けます。
子どもたちは、セノイ族に伝えられてきた方法で、夢を見るようトレーニングをしていくのです。
たとえば…
・夢の中で友人を作る。
・夢の中の敵の集団とも仲良くなって助ける。それができなければ夢の中の友人と協力して敵を倒す。
この、「明晰夢」Lucid dreamingとは、睡眠中に見る夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことです。
明晰夢を見たことがあるという人は、しばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っています。
セノイ族で明晰夢を見る方法として実行されているのは、家族で夢の話をするという方法です。
村全体で夢に対する議論も行われるそうで、一日のほとんどを夢の話をして過ごしているのです。
夢をポジティブに解釈し、夢をコントロールしていくことで、セノイ族は、心の健康を手に入れていると考えられているのです。
実際にセノイ族の人々と過ごし、彼らの夢見観の体験の本に載っています。
「夢を操る」マレー・セノイ族に会いに行く (講談社文庫)大泉実成著
セノイ族の夢見のアドバイスは、以下の様なものです。
①夢の中では意識して積極的であるようにしなさい夢は、ちょうど学校の教室のようなものだから、積極的に学ぶようにしなさい。
②夢の中で出会った相手とは、できるだけ友だちになりなさい。このふたつを守れば、夢の中の相手は、有用な情報やパワーを与えてくれるという考え方だそうです。
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セノイ族の夢の教え
①危険に立ち向かいそれに打ち勝つ
②夢の中では快楽を目指す
③プレゼントや宝物をもらったり、ねだったり、見つけたりする
④夢の中で友達を得る
⑤夢の中で得たもの(宝、食べ物他)は夢の友達と分け合う