【思っていることを言っていいし、言わなくてもいい】
アメリカ人の心理カウンセラーの先生にびっくりされたことがあります。
それは、ワークショップ中、日本人がとても静かだったからです。
日本人は、意見を求められてもおとなしく、
自由時間にも静かで、
アメリカ人やイタリア人とは、全然違うと言うのです。
「静かに」と言ってもなかなか静かにしてくれないのがイタリア人で、
日本人は、「しゃべって」と言ってもなかなかしゃべらないんだとか…。
確かに、電車で学童さんらしき子どもたちが自由に楽しそうに話していたら、
引率していた大人が、口に人差し指を当てて、「シー「と言っていました。
考えてみると、
小さい頃から私たち日本人は、色んな場面で、静かにすることを求められて来ました。
昔のおじいちゃんやお父さんは「女は黙っとけ」「逆らうな」
お母さんは「お願いだからいい子にしてて」
学校の先生は「しゃべるな」「いい子にしなさい」「先生の言うことを聞いとけばいい」
などと
あれこれ質問したり、思ったことを自由に発言する子どもに対して
大人は、嫌そうな表情をしてしまうことがあります。
意見が違ってはいけない。
親の言った通りにしなさい。
など
個人個人の意見を持ってはいけない。
そして、思ったことを言ってはいけない。
というようなメッセージを親や先生だけではなく社会全体が子供に伝えているのです。
思ったことを言っていいというのは基本的人権の1つです。
それから、思ったことをこの人には言わないというふうに自己主張しない権利もあります。