江口節詩集『果樹園まで』をお贈り頂いた。
真っ白な表紙の清潔な詩集です。
前作『オルガン』は少々重い詩集だったが、今回のは軽め。
詩集は二章に分かれている。
第一章はタイトルに何れも果物の名前が置かれている。
読み始めたのだが、一気に読み進めてしまうのは惜しい気がする。
一篇読んでは一旦本を伏せ、しばらくおく。
そうして胸の中で反芻してから次の詩を読む。
桃なら桃の描写だが、もちろん一面的なものではない。作者の心の中を映したものが語られる。
画家という芸術家が果物を描くときにも、そのような意図をもって描くのだろう。「見えるものを超える」というのはパウル・クレーの言葉だったか。そんな感じ。
「苺」以下、12種類の果物が描かれているがどれも面白い。そのうちのこれは「林檎」
なんか考えさせますね。
第二章は日常の出来事を詩に昇華させたような作品群。
中には重いテーマの作品もあるが、言葉は軽く、ユーモアさえ含んで。
巻末の「あたらしい樹」です。
大体軽くすくい上げてある気がするが、読む者に色々想像させてくれます。
さすがに江口さんは熟達の詩人だ。
あ、そうだ「あとがき」も紹介しておきましょう。
江口さん、ありがとうございました。
真っ白な表紙の清潔な詩集です。
前作『オルガン』は少々重い詩集だったが、今回のは軽め。
詩集は二章に分かれている。
第一章はタイトルに何れも果物の名前が置かれている。
読み始めたのだが、一気に読み進めてしまうのは惜しい気がする。
一篇読んでは一旦本を伏せ、しばらくおく。
そうして胸の中で反芻してから次の詩を読む。
桃なら桃の描写だが、もちろん一面的なものではない。作者の心の中を映したものが語られる。
画家という芸術家が果物を描くときにも、そのような意図をもって描くのだろう。「見えるものを超える」というのはパウル・クレーの言葉だったか。そんな感じ。
「苺」以下、12種類の果物が描かれているがどれも面白い。そのうちのこれは「林檎」
なんか考えさせますね。
第二章は日常の出来事を詩に昇華させたような作品群。
中には重いテーマの作品もあるが、言葉は軽く、ユーモアさえ含んで。
巻末の「あたらしい樹」です。
大体軽くすくい上げてある気がするが、読む者に色々想像させてくれます。
さすがに江口さんは熟達の詩人だ。
あ、そうだ「あとがき」も紹介しておきましょう。
江口さん、ありがとうございました。