喫茶 輪

コーヒーカップの耳

笑い話 6

2020-04-05 17:23:23 | 完本 コーヒーカップの耳
「感染爆発・重大局面」といわれて、まだまだしんどい日々ですが、きっと近いうちに希望が見えてきます。

      「笑い話」6

「球審」 
きわどい球を「ボール」ゆうたら キャッチャーが不満そうに俺の顔を振り返りよることがある。
そんな時 俺はそいつの頭つかんでグイッと前向かしたるんや。

あるチームの一番バッターやけど こいつが生意気な奴で いっつも偉そうにしとる。その日の第一打席や。
外角のきわどい球を 「ストライクアウト!」ゆうて三振にしたんや。
そしたらそいつ 次のバッターとすれ違う時 「今日の球審 まだ眠っとる」て言いよった。
照れ隠ししとるんや。
俺 聞こえとったけど 二番バッターに「今あいつ何ゆうた?」て尋ねた。
そしたら「いいえ 別に」て庇いよる。
俺 ベンチまで行って 「何ゆうたんや?」て聞いたけど 答えよらん。
そやから「たしかに 球審眠っとる ゆうたな。覚えとくぞ」ゆうて試合進めた。
次にそいつの打順が来た時 どんな球でもみなストライクゆうて三振にしてやった。
その次には 相手のピッチャーも気づいて ストライク投げよらへん。
監督が抗議に来たから
「あいつがバッターボックスに入ったら 俺 なんでかしらん 眠とうなるんや。みんなストライクに見えるんや。今日だけと違うぞ」てゆうてやった。(角谷さん)


『完本コーヒーカップの耳』より。
このイベントは無期延期となりました。
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『流人道中記』

2020-04-05 14:40:00 | 本・雑誌
久し振りに腹の底に響く小説を読みました。



上下合わせて約670ページ。
それはそれは重く、ずし~んと響きました。
最後は、本気で涙があふれそうになりました。
わたしも二人の主人公と一緒に旅をしてきた気になりました。
あるいはわたしが乙次郎になり切っていたのかもしれません。
さすが、浅田次郎さん。
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「KOBECCO」4月号

2020-04-05 08:13:26 | 神戸っ子
「KOBECCO」4月号が「神戸っ子出版」のHPに上がっています。
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