喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「閉店」

2022-11-24 11:35:29 | 喫茶・輪
『一個・秋その他』にこんな文があります。

《玄関から客を送り出した後、すぐ鍵をかけるのをいつも私はためらう。その音がすぐ客の耳に入るのはなんとなく申し訳ない気がして、門を出るまで待つ習慣がついた。》「昨日今日」より。

それで思い出す詩があります。

  「閉店」

  最後のお一人が帰られる


  洗い物をしながら

  あの角を曲がられたころ

  看板の灯を落としに出る。

      (詩集『喫茶・輪』より)
  

同じ心ですね。


コメント
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