詩誌二冊、神戸の詩人永井ますみさんからお贈りいただきました。
双方とも長く続いている詩の雑誌です。
特に「現代詩神戸」は昔からお贈りいただいているのですが、感慨深いものがあります。
書き手がすっかりと変わってしまいました。鬼籍に入られた方が多いのです。
あるいは老齢で筆を折った方とか。そんな人たちのお顔が懐かしく思い出されます。そしてその作品も。
さて、この二冊。どちらも気を衒ったような作品はほぼないので、わたしでも安心して読めます。
「現代詩神戸」の中の横井司さんの「尼崎」が面白かったです。作者の横井さんとは面識がありませんが、わたしと同年代でしょうか。
同じく「現代詩神戸」の「あとがき」が興味深かったです。今 猿人さんの「推敲」に関する記述。
前置き(主旨の理由)があるのですが、それは略して、
《あなたは書き終えた詩作品について、十分に推敲されますか?私?私はそんなのしないでいいなら、しないで済ましたい方ですねえ。(略)そもそも読み手の為に詩を書いている訳でもないので、どうしてもそうなるのです。それとも、もしかしてあなたは、他の人に読まれる事を意識して書いておられます?(略)》
刺激的な文章ですね。考え方は人それぞれでしょうが、少なくともわたしはちょっと考えが違います。
興味のある人は『現代詩神戸』288号を入手して全文をお読みください。