喫茶 輪

コーヒーカップの耳

工場のアゲハ

2019-08-19 07:47:32 | 
今朝の神戸新聞「読者文芸」欄。
わたしは特選作よりも、入選作の「工場」に目が奪われました。

←クリック。
きっぺいさんの「工場」です。
タイトルの「工場」と「アゲハ」という言葉が並んでます。
その姿が目に入った瞬間にわたしは「アッ」と感じたのでした。

選者、時里氏の評です。
《だれの目にもとまらないような工場の機械や車両に紛れている季節のしるしを拾う眼差しがいとおしい。》
いつも通り、情のある評です。

ところでわたしがアッと感じた理由です。
昔の自分の詩を一気に思い起こしたのです。

1998年に出したわたしの第一詩集『工場風景』の中の一篇。

←クリック。
これを思い出したのです。

そうか、アゲハ蝶は工場が好きなのか。わたしが勤めていた工場だけにやってきていたわけではなかったのか。
いや、そんなことではない何かを、わたしはこの、きっぺいさんの「工場」から感じたのでした。
但し、きっぺさんの「工場」は明るい詩です。比して、わたしの「蝶」は暗く重いですが。
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