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コーヒーカップの耳

「現代詩神戸」260号

2018-03-13 14:31:10 | 
お贈り頂いた「現代詩神戸」260号を開いてみた。
先ずは全篇ザッと目を通すつもりで。
ところが、その巻頭詩に立ち止まってしまった。
これです。←クリック
田中信爾さんの「補助線を引くと」と「M先生のこと」の2篇。
「補助線を引くと」一読無駄な言葉が気になる。もっと簡素に書けるはずと。
そして終わりの「それはなかなか難しい」の一行。
詩の言葉としてはいかにも洗練されていない。
ところがこれが、なんだかとぼけた味があっていい、とわたしは感じてしまった。
少々理屈っぽいところが、このとぼけた一行で味わいが出た感じ。

次の「M先生のこと」も、もっと省略できると思うが。
先ず、出だしの二行。詩としては不思議な出だし。
そして、最終連の4行。不要といえば不要なような。
ところがこれも、なんか味があって捨てがたいんですよね。

そして、どちらもモチーフがいいですねえ。
このモチーフで、杉山平一先生ならどんな詩を作られるだろうか、と思ってしまいます。
シャープな、いい詩を作られるだろうな。
と言っていないで、わたしがやってみようかな?


追記  一篇、即興で作ってみました。

  「補助線」

得意だった幾何の

易しい問題がどうしても解けない

解答を見ると

たった一本の直線で解決している

わたしの 複雑にからんだ人生の曲線を

一気に解決する直線は

引けないものか。



 さて、わたしの個性は出たでしょうか?
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