喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「非悪童物語」

2013-09-25 12:20:40 | 足立巻一先生

先日「神戸っ子出版」さんから送って頂いた「非悪童物語」のコピーを読んでいるのだが、面白い。

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最終回の巻末にこうある。「ほんとうの非悪童物語はここから始まるのですが、それは構想を改めて別に書くことにします」と。
やはりそうなのだ。
これは、後に次々と発表される足立先生の自伝的小説の基になるものなのだ。
『夕暮れに苺を…』『親友記』『虹滅記』などに発展してゆくもの。
しかし、それら後のものには載っていない記述がたくさんあって、それが生々しく、赤裸々で面白い。これまで知らなかった足立先生の一面が描かれている。なんとも人間臭い。足立先生らしいといえばいえる。いや、これこそが、自分を飾らない足立先生の真骨頂なのだろう。少年、足立巻一を抱きしめたくなってしまう。

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