Tさんにお借りしていた冊子(といっても80ページもある)を読み終える。
しっとりと落ち着いたオシャレな本だ。
8人の書き手の中に、わたしの馴染みの名前は、山田稔さんと扉野良人さんのお二人。
読み応えのある随想が並んでいる。どれも口調が静かだ。そして、独特の味わいがある。
神戸方面の書き手とはまた違った雰囲気。
山田稔さんはご自分の幼少の頃の思い出を書き留めておられるが、よく記憶されているものだと感心した。
山田さんの本はこれまでに何冊か読んだことがある。最近では『こないだ』をよませてもらって、やはり好きな書き手だと認識したのだった。
外村彰さんは「多喜さん漫筆」と題して、詩人井上多喜三郎のことを書いておられる。
多喜三郎さんについてはこのブログでも何度か取り上げたことがある、気になる詩人だ。
扉野さんの「父のチェーホフ」は湯浅芳子という人の読み応えのある評伝。連載3回目ということだが、この芳子という人は扉野さんとなんらかの繫がりのある人なんですね。わたしは前の二回を読んでないので詳しいことはわからないのだが、なんとなくそんな気がして。
内堀弘さんの「六さんのこと」も良かった。
中に、こんな記述が。
《このゲラを渡したとき、ざっと目を通すと「語尾が汚い」と言われた。「~だろ」とか「~だよ」は紙面がうるさくなる。六さんはそれを「~なんです」「~かな」と全部変えて、戻ってきたゲラではすっかり爽やかな人になっていた。》
これはわたしもインタビュー記事をよく書くので参考になる。
いつも悩むところだ。
ところでこの『ぽかん』の発行所はどこなのだろうか。
奥付には「ぽかん編集室」とあるだけで住所がない。
しっとりと落ち着いたオシャレな本だ。
8人の書き手の中に、わたしの馴染みの名前は、山田稔さんと扉野良人さんのお二人。
読み応えのある随想が並んでいる。どれも口調が静かだ。そして、独特の味わいがある。
神戸方面の書き手とはまた違った雰囲気。
山田稔さんはご自分の幼少の頃の思い出を書き留めておられるが、よく記憶されているものだと感心した。
山田さんの本はこれまでに何冊か読んだことがある。最近では『こないだ』をよませてもらって、やはり好きな書き手だと認識したのだった。
外村彰さんは「多喜さん漫筆」と題して、詩人井上多喜三郎のことを書いておられる。
多喜三郎さんについてはこのブログでも何度か取り上げたことがある、気になる詩人だ。
扉野さんの「父のチェーホフ」は湯浅芳子という人の読み応えのある評伝。連載3回目ということだが、この芳子という人は扉野さんとなんらかの繫がりのある人なんですね。わたしは前の二回を読んでないので詳しいことはわからないのだが、なんとなくそんな気がして。
内堀弘さんの「六さんのこと」も良かった。
中に、こんな記述が。
《このゲラを渡したとき、ざっと目を通すと「語尾が汚い」と言われた。「~だろ」とか「~だよ」は紙面がうるさくなる。六さんはそれを「~なんです」「~かな」と全部変えて、戻ってきたゲラではすっかり爽やかな人になっていた。》
これはわたしもインタビュー記事をよく書くので参考になる。
いつも悩むところだ。
ところでこの『ぽかん』の発行所はどこなのだろうか。
奥付には「ぽかん編集室」とあるだけで住所がない。