昨日書いた二冊の本のことですが。
やはり宮崎山動句集『太陽から星になった妻』がいいです。
昨日上げた句をもう一度上げておきます。
年の暮れ若返った顔で旅に発ち
手も足も首も温か妻は逝く
頬ずりを温もりのある頬に添え
安置室「寒いだろうがこらえてくれ」
久しぶり口紅見たよ安置室
明日からの僕の服は誰に問う
窓拭いて吾が妻の「星」を決めようか
死んだなんてウソだ妻は生きている
そして追加の句。
病む妻に見せたいほどの秋の空
筍飯妻の指図でつくります
新若芽煮方は妻に聞きに行き
冬服はどれにしようか妻の留守
春衣入院の妻の若さかな
病む妻に「自分でせよ!」と酷いこと
二人して血圧計の三が日
マスクせず病床の妻に叱られる
冬服を病院の妻に聞きに行く
ギリチョコを妻もくれた去年かな
「あれ」「それ」で解る五十五年の盛夏かな
今日からは息子の家族鍋料理
妻誉めた賀状束ねて仏壇へ
我が髪を妻に代りて息子刈る
妻への句高得点や春めきて
我が家訓妻と刻んで六十二年
秋の服これでいいかと亡き妻に
自慢話聞く妻なく秋の宵
春を待ち妻の眼鏡で書く日記
身につまされる句がたくさんあって、妻に読んでやりながら「お前、俺より先に絶対死ぬなよ!」と言ったことでした。
やはり宮崎山動句集『太陽から星になった妻』がいいです。
昨日上げた句をもう一度上げておきます。
年の暮れ若返った顔で旅に発ち
手も足も首も温か妻は逝く
頬ずりを温もりのある頬に添え
安置室「寒いだろうがこらえてくれ」
久しぶり口紅見たよ安置室
明日からの僕の服は誰に問う
窓拭いて吾が妻の「星」を決めようか
死んだなんてウソだ妻は生きている
そして追加の句。
病む妻に見せたいほどの秋の空
筍飯妻の指図でつくります
新若芽煮方は妻に聞きに行き
冬服はどれにしようか妻の留守
春衣入院の妻の若さかな
病む妻に「自分でせよ!」と酷いこと
二人して血圧計の三が日
マスクせず病床の妻に叱られる
冬服を病院の妻に聞きに行く
ギリチョコを妻もくれた去年かな
「あれ」「それ」で解る五十五年の盛夏かな
今日からは息子の家族鍋料理
妻誉めた賀状束ねて仏壇へ
我が髪を妻に代りて息子刈る
妻への句高得点や春めきて
我が家訓妻と刻んで六十二年
秋の服これでいいかと亡き妻に
自慢話聞く妻なく秋の宵
春を待ち妻の眼鏡で書く日記
身につまされる句がたくさんあって、妻に読んでやりながら「お前、俺より先に絶対死ぬなよ!」と言ったことでした。