喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『多島海』39

2021-05-22 11:45:01 | 
神戸の詩人、江口節さんからお贈りいただきました。



詩と散文の同人誌です。
B6版の手ごろな大きさ。スキャンもしやすいです。
彼末れい子さんの「アドレス帳」です。
←クリック。
面白いですねえ。といってはいけないか。
わたしにも身につまされる話です。《誰と話すか 誰と会わないでおくか》なんてね。

これは江口さんの「「星の生れる家」」。
←クリック。
上質の童話を読むような趣があります。
《詩は そのように  夜空に放たれているのではないだろうか》
そう思いたいですね。

ほかに散文で、森原直子さんの「春の日に」がしみじみと良かった。

それから、彼末れい子さんの「マスクをはずして考えた」の中の一節(説)。
要約します。
《厚生労働省が発表した「人口動態統計速報」。
昨年の1月から11月までの日本の死者数、125万人。一昨年と比較して約15000人の減。
11年ぶりに前年を下回るのだと。
新型コロナでの死者数が増えているにもかかわらず、死者数が減るのは、先進国では日本のみと。
しかも年寄りの死者数が減ったというのだ。
その理由の一つに「病院に行くのを控えた。だから医療ミスや過剰医療による患者の状態が悪化するということが減った」と。》

要するに「病院に行かない方が死者は減る」という話(これは東洋医学の先生の分析なので、うがちすぎの気もするが)。
ただし、次のようにも書かれている。
《実は第二理由が大きい。事故や病気で病院に行かなくてすむように、それぞれが自分の健康を守るために自覚的な行動をとった結果だということである。広い意味でのセルフケアが行われたといえるのである。》と。
コロナが流行って死者数が減ったとは皮肉だ。
しかし、がん検診を受ける人が減っていたり、病気の人が受診を控えたりで、今後死者が増加しないか心配ではある。

『コーヒーカップの耳』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「天空の城とじいじの桜」 | トップ | 『最後の恋文』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事