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コーヒーカップの耳

古い「樹林」

2019-02-04 12:44:09 | 本・雑誌
古い雑誌を見ている。

大阪文学学校の機関誌「樹林」306号。1990年9月号です。

この中の、冨上芳秀さんの「放言がまかり通ることなんてありえない」という批評文を驚きながら読んだ。
最後の方にこんなことが書いてある。
《ダラダラ文はやっぱりダメだから、どうか文章をよく推敲してください。そうすれば必要なことが的確に最小限で表現できるようになるはずだ。かつて、故小島輝正は「樹林」の一文字は血の一滴だといったことがある。そう考えれば、だらだら文などに居直ることはできないだろう。文章の修業をする人間にとって推敲こそ最初で最後のことなのだ。(略)》
なかなか刺激的な文章です。が、刺激的なのは、これより前に書いてある論がスゴイのですが。
以前にもこの人のある批判文を読んだことがあるが、舌鋒鋭いのだ。
ただわたしは昔、この人に拙詩集『工場風景』を褒めて頂いたことがある。と言っても私はそれを他の人から聞いただけで自分では読んではいないのだが。


この「樹林」にはほかに杉山先生の「津村信夫「四季」のひとびと」が載っている。
そして小野十三郎の詩「詩一篇」が載っている。これが面白い。
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