編集工房ノアの涸沢純平さんから「酔余の川」7をお贈りいただいた。
三木英治さんとの二人誌である。
まだ読ませてはもらっていない。が、涸沢さんが書いておられる「後記」だけを読んだ。
富士正晴のことを書いておられる。
その最後のところ。
《安威の坂道を、このまま富士さんが亡くなって、私が最後の人になったらどうしよう、と思いながら下った。幸いそうはならなかった。
最後に訪ねたのは、中央公論社の編集者だった。富士さんの自伝執筆の依頼で来たが、約束の日に、富士さんは亡くなっていた。
つまり、私が飲んでいるのは、「やわらかくやさしい」酒で、それさえも飲み方がたりないのだ。》
「やわらかくやさしい酒」というのは、この文章の初めの方に出て来て、「後記」のキーワードとなっている。
三木英治さんとの二人誌である。
まだ読ませてはもらっていない。が、涸沢さんが書いておられる「後記」だけを読んだ。
富士正晴のことを書いておられる。
その最後のところ。
《安威の坂道を、このまま富士さんが亡くなって、私が最後の人になったらどうしよう、と思いながら下った。幸いそうはならなかった。
最後に訪ねたのは、中央公論社の編集者だった。富士さんの自伝執筆の依頼で来たが、約束の日に、富士さんは亡くなっていた。
つまり、私が飲んでいるのは、「やわらかくやさしい」酒で、それさえも飲み方がたりないのだ。》
「やわらかくやさしい酒」というのは、この文章の初めの方に出て来て、「後記」のキーワードとなっている。