喫茶 輪

コーヒーカップの耳

無実の罪

2019-07-13 16:07:14 | 
今度、わたしに無実の罪が着せられることになっているのだが、
そのよってくる罪状は「詩人」としてのものということになっている。
これには少しわたしに違和感がある。
というのも最近わたしは詩をあまり書いてはいない。
以前参加していた詩の同人誌「火曜日」が終刊になったということもあるが、
このところ散文を書くことが多いのだ。
なので、「詩人」としての罪状には同意しかねるのだが、
これも浮世の義理として受け入れねばならないのだろう。

足立巻一先生は晩年、こんな詩を書いておられる。

    「補聴器」

  竹中郁の通夜の折

  故人の机の上に白い小鉢があって

  そのなかに金銅色の補聴器が一個。

  だが――

  (略)

  わたしはもらった補聴器にTと大きく彫りこんだ。

  耳にあてると大声が聞こえる。

  ――アダチ君

    年をとったら詩を書きたまえ。



こんな詩だが、わたしもそろそろ詩を書こうか。
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