先週はわたしたちの体調が悪かったので、昨夜は久しぶりに滉と咲友がお泊りだった。
彼らが寝るのは母親のkiyoと一緒の部屋だが、朝、目覚めると隣のわたしたちの部屋にやって来て、わたしと家内の間に潜り込んでくる。時に家内が下に降りていたりすると、滉は家内を呼んでもう一度寝間に寝かせ、そのそばで一時すごしてから降りて行く。それが毎週パターン化しているのだ。
咲友も同じである。
今朝は咲友が先にやって来て一時一緒に居て、家内が降りて行くのと一緒に下へ降り、テレビを見ていた。その後、滉が目覚めて、やはりわたしたちの部屋に入って来て、家内がいないので、わたしの布団にもぐりこんだ。
そこで一時。
これは至福の時である。
そんな時、いつも思いだす詩がある。
・
「たのしい磔刑」
子供の一人と背中あはせで
寝床のなかで寝て思ふのです
――この子は鳩かな
――この子は風琴かな
――この子は鉱脈かな
鳩なら 飛べよ
風琴なら 歌へよ
鉱脈なら 光れよ
せまい寝床も
くるしい夜も
なんでもなく過ごせるのです
この動悸うつ木の柱にくくられて
手足もしびれる たのしい たのしい磔刑(はりつけ)
竹中郁
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