喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「きりんと子ども」

2018-12-26 07:54:30 | 
「きりんと子ども」の巻二と巻三をお贈りいただきました。





1950年代の子どもの詩がいっぱい載っている。
ちょうどわたしの子ども時代と重なる。
中にうちの家からほど近い今津小学校の子どもの詩も。

  「家」
 西宮市今津小学校 四年 岡崎道子

家を買った

自分とこの地面になったと思うと

ほったりたたいたりした

(1953年1月号/第54号)


1953年に4年生ということはわたしと同い年か、と思ったが、
1月号で4年生なら一年上かもしれない。
まあどちらにしても、同じ時代を同じ土地で生きた人だ。

編者の扉野さんは、この詩をこう解説する。
《ここに家が建つんだと、地面を「ほったりたたいたり」したら、我が家の実感がよりいっそうわいてくるものだろう。建てられた「家」を手で触れて確かめるより、なにもない地面を「ほったりたたいたり」して、「ここに家族で住むんだ」という、家庭の実像が、確乎としたものとして確かめられている。「家庭」を「築く」とか「養う」とか言うのも、それが実体として感じられるからではないか。》

たった3行の詩をこのように解説出来る扉野氏もまた童心を失わない人なのだろう。

子どもの心の詩がいっぱい載った2冊の冊子、ありがたく読ませて頂きます。

カットも当時の子どもの手になるものです。

これなんか素晴らしいですねえ。一流のイラストレーターが描いたものかと思いました。

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