とある町で、海に出ることになりました。
漁師たちの朝は早く、5時には出航し、
魚群をさがしに大西洋へと繰り出します。
この漁師たち、まことにカッコいい。
感情がむき出しで、一見恐そうだけど、
こういう人達こそ、ウソがないので安心して付き合うことができる。
ただのジャマ者でしかないはずの我々に、いろいろ教えようとしてくれるし、
ライバル漁船が現れると、「あいつらにゃあ負けねえ!」と船上が燃え上がり、
私が何か褒めると、照れくさそうに笑いながら、そそくさと仕事に戻って行く。
ああ、大自然と生きる男たちだなあ、と嬉しくなった。
命がけの場所では、ウソや隠し事をしているヒマはないのでしょう。
9月放送の「アメリカ建国の道篇」は計23本放送予定。
その中に、たぶん彼らも登場するでしょう。
釣果のほどは、そちらをお楽しみに。
さて、船に乗った我々。
外海に出ると転覆するかと思う程のものすごい揺れで、
30分後には私と技術マネージャーの堀越はすっかり「役立たず」状態。
私は暴れる胃を鎮めるために「瞑想」に入り、
堀越は5度、大海原の小魚たちにエサをまいた。
驚異的だったのは、安良夫さん。
相変わらず「ハッハッハー!」と笑いながら
パシャパシャ写真を撮っている。
私が霞む目をうっすら開けながら
「…あの人、天才と言うより、変人だ…」
と言うと、
堀越は6度目のエサまきに走り出し、
漁師の一人は私に水を差し出してくれた。
飲み物がほしいと言ったように聞こえたらしい。
私は断るのが申し訳なく、暴れる胃袋に水を流し込んだ。
漁師たちの朝は早く、5時には出航し、
魚群をさがしに大西洋へと繰り出します。
この漁師たち、まことにカッコいい。
感情がむき出しで、一見恐そうだけど、
こういう人達こそ、ウソがないので安心して付き合うことができる。
ただのジャマ者でしかないはずの我々に、いろいろ教えようとしてくれるし、
ライバル漁船が現れると、「あいつらにゃあ負けねえ!」と船上が燃え上がり、
私が何か褒めると、照れくさそうに笑いながら、そそくさと仕事に戻って行く。
ああ、大自然と生きる男たちだなあ、と嬉しくなった。
命がけの場所では、ウソや隠し事をしているヒマはないのでしょう。
9月放送の「アメリカ建国の道篇」は計23本放送予定。
その中に、たぶん彼らも登場するでしょう。
釣果のほどは、そちらをお楽しみに。
さて、船に乗った我々。
外海に出ると転覆するかと思う程のものすごい揺れで、
30分後には私と技術マネージャーの堀越はすっかり「役立たず」状態。
私は暴れる胃を鎮めるために「瞑想」に入り、
堀越は5度、大海原の小魚たちにエサをまいた。
驚異的だったのは、安良夫さん。
相変わらず「ハッハッハー!」と笑いながら
パシャパシャ写真を撮っている。
私が霞む目をうっすら開けながら
「…あの人、天才と言うより、変人だ…」
と言うと、
堀越は6度目のエサまきに走り出し、
漁師の一人は私に水を差し出してくれた。
飲み物がほしいと言ったように聞こえたらしい。
私は断るのが申し訳なく、暴れる胃袋に水を流し込んだ。