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美しい野山、一年中青々と育つ農作物、
道をゆったり歩く牛たちと、牛飼いの笑顔。
常夏の国ミャンマーの農村は、絵に描いた以上に美しい。
自転車で走ると、ついつい景色に見とれてしまうし、
カメラを持っていれば、ずっと撮っていたくなる。
すると、突然天地がひっくり返って、
気がついた時には転んでいる。
ミャンマーの道は、トラップが山盛りなのだ。
ダートには雨期に流れた水の跡が
50センチほどの窪みを作っている。
これはマウンテンバイクでも厳しい。
アスファルトの道にも、突然ボッコリ穴があいている。
牛の糞にも要注意だ。
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なぜか道路に作られた線路。
これも強敵。太めの27Cタイヤでも、ズルリと持って行かれて
転んじゃった。
なぜか転ぶ瞬間の写真が写っていた。
タイヤがレールに沿って縦スベリしております。
たぶん焦ってシャッターを押したんでしょうね。。
ある夜、真っ暗な道をホテル探して走っていたら、
アスファルトに突然10センチもある段差が現れて、
気がついた時にはハンドルがバウンドし、
押さえることができなかった。
いっしょに走っていた旅人さんによれば、
「人が地面に当たった」鈍い音がしたらしい。
私はカメラを守るために、左半身で受け身をとったので、
左の腕と膝を強打した。
すると、暗闇から湧き出るように、
あっという間に村人が集まって来た。
「大丈夫か? 大丈夫か?」と言われていたのだと思う。
みんなで私を抱き起こし、私のケガを見る人、
自転車の調子をチェックする人、
はずれたチェーンを直してくれる人。
モノを落としていないか、暗闇の道をチェックしてくれる人。
気がつけば20人くらいに囲まれて、介抱されていた。
私だったら。
果たしてこんな勢いで駆け寄って助けるだろうか?
油で手が汚れるのを躊躇せずにチェーンを直してあげられるだろうか?
「愛」の反対が「無関心」だとすれば、
私は普段、愛とは最も遠い場所に生きているのかもしれない。
そう考えたら、かなしくて、ありがたくて、
泣けて来た。
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よく人から聞きます。
大阪には今でも、そういったステキなおばちゃんがいるとしたら、
めちゃくちゃいい場所ですね。
東京なんかに住んでる場合じゃないですね~★
あたたかい♪
昔住んでた大阪では、何かやらかすと(笑)おばちゃんが声を掛けてくれました、今もそうだったら良いなぁ(^^*)