自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ブータン国道1号。

2020年04月17日 01時26分26秒 | おしごと日記



今日はブータンのお話をひとつ




インドの北
中国の南
ヒマラヤ山脈の裾にこぢんまりと佇む
ブータン王国


地図で見ても ともすれば見落としてしまいそうな
埼玉県のような形をした小さな国


国の力は お金ではなく
幸福を指標とすると公言しており
実際出会った人たちは 清々しい顔をしていた




番組には出て来なかった
ストーブを作る職人たち


国のどこへ行っても標高2000mを超えるため
夏でも夜は寒いほど
私が行ったのは秋だったが 夜はストーブが欠かせず
宿にたどり着いて 暖をとるたびに
このストーブ職人たちを思い出した


ブータンの人たちは 日本人にも増して控えめなので
誇りや自慢を決して口にしないけれど
自分たちが作ったストーブが 人々の幸福に寄与していることを
心の中で誇りに思っているのが その笑顔から伝わってきた



標高3000mの村に泊まった時
宿から出ると 心が吸い込まれてしまいそうな
無限大の星空が広がっていた
体がキンキンに冷えるまで 星空を眺めて
部屋に帰ってストーブを抱くように眠った






旅したのは ブータンを東西に貫く一本道
舗装されているのは 全長300kmほどのこの道だけだと聞いた
川にぶつかると 道は山の斜面を水平移動し
渓谷を大回りする
大きな橋をかけることができないので
川の上流まで行かないと 川を越えられないのだ





なんと ブータンでは
年に一度 この「国道1号線」で
自転車のレースが開かれている
その名も「ドラゴンレース」


確かコースは ジャカルから首都ティンプーまで
距離は250kmぐらいだったと思う
4人ひと組のリレー形式
深夜2時ごろスタートし 日暮れまでにゴールしないと
制限時間オーバーになるという
こう聞くと そんなに大変じゃない気がしてくるが
実はめちゃくちゃ大変なレースなのだ

なぜなら 真っ暗闇の中を
ガードレールのない渓谷沿いの道をひたすら走るため
結構な人数が谷底へ落ちるという(笑)


レースに出たというブータン人と会ったが
彼も3回は(4回だったか)谷へ落ちたと言っていた


4人でリレーと聞いて
チャリダーで出場しようかと企画を出したが
そんな危ないレースはダメだと 通らなかった(笑)


ちなみに今まで ケガ人は山ほどいるが
死人は出てないらしい(^_^)



レースは夏
コロナ問題が去っていたら
ぜひ参加してみてください
優勝候補は国王の兄弟で めっちゃ速いらしいですよ★

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